イシスの息吹

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過保護なくして親離れはない

読売ウィークリーにこんな記事が出ていた。 茂木先生のコーナーである。

「河合先生の聞き上手は、殆ど神懸かり的な領域に達している。先日お目にかかった時に、びっくりするようなことをうかがった。タクシーに乗ると、運転手が身の上話をし始めるというのである。後部座席に座り、運転手の言葉に「はあ、はあ」と相づちを打っているうちに、「いやあ、私も人生でいろいろなことがありましてね」と始まる。河合先生が話を聞いているうちに、運転手も夢中になって、目的地と別の場所に行ってしまうことさえあるというのである。」

河合隼雄さんの本は、ヒーリングスクールでの課題図書でもあるので、何冊も目を通してきたが、今ひとつ「読みたい!」と思える本ではなかった。 (私にはなんだか説教くさく感じられた。) しかし、ここにきて 「この本を、15年前に読ませてくれたら!!!」と思える本に出会った。

しかし、もしかして15年前の私だったらその本の奥深さを理解する事は出来なかったかもしれない。 最近の私は、ここ数年(いや十数年、いや数十年)ぶりに 副交感神経優位な状態を保っているので、 河合先生の言葉がスーッと入ってくる。 そして、その神がかり的な懐にのめり込んでしまうような不思議な感覚を得た。 上記のタクシーの運転手のエピソードも「なるほど」とうなづける。 すごすぎる。

子どもを育てる予定のある方には、是非、お勧めの一冊です。 気持ちが楽になります。