甘美なご褒美
つい数日前まで、私は「マカロン」を美味しいと思ったことはなかった。 初めて食べた時、「なんでこんな甘ったるいものをわざわざ食べるのだろう？」と思ったものだ。
私は、家のそばにある図書館とその周りの環境が大好きでよく散歩するのだが、最近になってその公園の前にケーキ屋さんが出来た。 フラフラと足を踏み入れたのだが、ものすごーく繊細にケーキが「展示」（と言っていいほど綺麗に飾ってある）されている。 ガラス張りのキッチン（？）の中では、職人気質っぽいパティシェと従業員の人が黙々とケーキとパンを作り続けている。 その頃、季節は秋だったので 迷わずモンブランを頼んでみた。 お店の女の子が「作り立てで中心がサクサクして美味しいですよ！」と言葉を添えてくれた。 早速家に帰り娘と食べてみると 本当に中心部がメレンゲ状になっていてサクサクしている。 栗は和栗を使っているらしく、サッパリとしている。 この世のものとは思えない美味しさだった。 それから散歩のたびに そのお店によって ほぼすべての種類を食べつくしたが、どれも外れがない！ とにかく、甘さ、繊細さ、見た目 どれをとっても上品で美味しい！ ケーキを食べつくしたので、その後、後ろの方に控えていたパンにも挑戦してみた。 これもイケル。 特に「塩アンパン」は、まだ暖かいうちのソレを齧りながら公園を歩こうものなら 天国の心地がする。 それ以来、塩アンパンがあれば買い占めている。 オーブンで再び温めると パンの香りが再び甦る。
そのお店に行くと、皆が買っている品がある。 それは、ケーキの隣に宝石のように展示されている「マカロン」だ。 以前食べた思い出があるので、避けていたが、あんまり皆が買っているので、「スミマセン、今一つ食べてみたいのですが、、、」と言って、フランボワーズ味を買ってその場で食べてみた。 一口齧った途端に涙が滲むほどの美味しさだった。 すぐさま「もっと買って帰ります！」と言って フランボワーズとパッションフルーツ＆ココナツを持ち帰った。 それ以来、それを思い出さない日はないくらい嵌っている。
羽根木公園の近くに来ることがあったら、一度立ち寄って見てください。
