イシスの息吹

since 2014-06-27 / Copyright 2014. 山本ユキAll Rights Reserved. ブログ・イシスの息吹及び裏・イシスの息吹の内容を許可なく転載・転用することを禁じます ブログのリンクはその限りではありません

カグヤヒメはどこから来たの?

角川ビギナーズクラシックス竹取物語」を読み終えた。 歴史を経て、ここに残っているだけの事はあるとても面白い世界だった。 とってもお茶目な感じ。 カグヤヒメが帝の前から消える「きと影になりぬ。」 現代語では、光の当たった物体の背後に出来る暗い影をいうが、古語では光源や放射された光そのものをさす。だからカグヤヒメは自ら発する光によって消えたと言う。私はこう解釈していただろうか?中学時代。

きっと、そのうち「古典の授業」でしか手に取らなくなるであろう この物語をこのような「古典」を探って見たくなるシリーズにした角川書店 ありがとう! 私は、このシリーズを次々と買い込み読み込んでいる。

竹取物語の中で、面白いコラムがあるので一つご披露しよう。

「竜と雷の話

竜は古代中国の想像上の動物で、水中に住み、空中を飛び、雲を起こし。雨を呼ぶ霊獣である。 身を立てて昇天することから、「タツ」ともいう。 体は大蛇に似て、背中に八十一枚のうろこがあり、四本の足には五つの指、頭には二本の角がある。顔が長く耳があり、口の近くには長いひげがある。

この竜が、水神・海神を蛇形とする日本古来の信仰と結びついて、稲の豊作をもたらす雨の神となり、また豊漁や航海安全を守る海神となった。 竜はまた、雷神ともかかわり深い。「かみなり」の語源は、神が鳴る、神が成るの意で、大音響とともに神が出現する姿を表現したものだ。黒雲をついて天空に昇る竜が、雷神とみなされるのも自然である。ちなみに、雷光である「稲妻」は、稲の支配者という意味。雷光の力によって稲が実をはらむと考えられたからだ。」(角川文庫 ビギナーズクラシックス竹取物語(全)より抜粋)

知らず知らず使っていた日本語の奥深さに感銘を受けた。

山本ユキHP