至福の時間
今日は、乳児院の子ども達に会いに行った。
知人の精神科医の先生に声をかけていただいたことがきっかけで伺ったのだが、前回会った子どもが暫く見ないうちに成長し、目の中に光が宿りだしたのを見ることが出来た時 なんともいえない至福感が溢れてきた。
今日も、数人の赤ちゃんと触れ合う時間を持った。
言葉はしゃべれないのだが全身で自分を表現する赤ちゃんに、手を差し伸べて その子の生命力に委ねていくと自然に流れが生まれてくる。 見る見る間に子ども達の表情や動きが変わってくる。
「気」ですか? 「エネルギー」ですか?と聞かれるが、その子の持つ生命力に委ねるだけなのである。
私が何かをしてあげているわけではなく、赤ちゃんの身体に存在する「声」に耳を傾けているだけなのだ。
大人であれば、こうして欲しい、ココが具合が悪い という事が出来るが、まだ言葉のしゃべれない赤ちゃんには ただそうして耳を傾けるしかない。
だからこそ、こちらも嘘はつけない。
赤ちゃんは瞬時に反応する。
同じ事をしても受け入れてくれる赤ちゃんもいるし、嫌がる赤ちゃんもいる。
本当に一瞬一瞬に耳を傾け、「空」でいることが求められる。
赤ちゃんとの時間はまさに「瞑想」であり「至福のとき」なのだ。
帰りぎわに園長先生や子ども達と関わりあっている先生方と
「こういう事を、していました。」
「こうしてあげると いいかもしれません。」
とお話させていただいていたら、一人の先生が
「昔ながらの触れ合い方ですね。」と仰った。
そうなのだ。
昔ながらの抱き方をすれば自然に赤ちゃんを感じ、自然なかたちでエネルギーが動いていくのだ。
赤ちゃんの目を見て背中をさすったり、お尻に手を当てて足を触ってあげたり、そうした母親の動作の一つ一つに実は素晴らしい意味が隠されている。
核家族化で手一杯になった現代のお母さん達にも 子どもと触れ合うことの大切さが伝わっていったらいいなぁ。
と改めて感じた一日だった。