イシスの息吹

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海のエッセンス 2

飛行機で広島に向かい、
その後、福山駅からバスで鞆の浦に向かいます。
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ここは、現代の日本かしら?
と思うような時空を超えた土地に、
東京での鎧がホロホロと音を立てて落ちていくようです。
 
鞆の浦から仙酔島に渡る船は、
坂本龍馬のいろは丸を模しています。
ほんの10分の移動ですが、
その間の海や島の景色はため息が出るほどです。
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島に入ると、船着き場から宿までの道のりの途中に、
かがんで通れるくらいの穴があります。
これが、この島の鳥居(境界)ですね。
しっかりと、島へ入る事をご挨拶してくぐります。
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宿のお部屋の中から望む景色は本当に人生観を変えてしまうほど。
時間を忘れて、ただ、眺めていました。
この島は、宿はありますが、
住民はいません。
生活感がないのです。
ここでは、自然が主役であり、
人間は訪問者です。
 
初めての島は、何もかもが新鮮で、
夕刻に山の上の方を昇っていくと、
丁度、夕日が沈んでいく時間。
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昼間の景色がゆっくりとあちら側の世界に変わっていきます。
山の生き物も役割を入れ替わるように、
聞こえてくる声が変わっていきます。
しっとりと水気を含んだようなアストラルの世界が開いていきいます。
 
暗くなると、海ほたるが星のように浜に光っています。
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それを狸が見に来ていて、(食べ物を探しにきていて。)
眼が光って怖い!
 
そして、窓を開けて波の音を聞きながら眠りにつきます。
しっとりとした風が吹いてきて、
更に魔法の時間が広がっていきます。
眠る時間には月の明るさで気づかなかった星が、
いつもの2時に目が覚めると、とてもキレイに見えていました。
人工的な音も、光もない島の夜の2時は、
自分の中の根源的な部分が否応無しに目覚めてきます。