イシスの息吹

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ノスタルジア

ワレリー・ゲルギエフの指揮を観てからというもの、ロシアがマイブームになり

朝から『シェエラザード』を聴き、

そうだ!映画だ!と思い、 タルコフスキーの映画を探したのだけれども、上映しているところはなく やっと渋谷のツタヤで見つけたのはいいのだけれども、VHSしかなく、諦め切れなかったので、「もしかして、まだビデオ使えるかもしれない。」と思い借りて帰宅したのですが やはり何年も使っていなかったビデオはピクリとも動いてくれず、仕方なくショウヘイのウチで見せてもらいました。

何年も前に見た「ノスタルジア」の世界は、記憶の中よりも更に深く美しく、特にソコココに出てくる扉の向こう側の闇の世界は何とも言えなく甘く何かを呼び覚ますような湿度があり、そこに生きている人間が消えていく(入っていく)様子は対照的で闇への憧れを抱かずにはいられません。

しかし、問題は

「もう何年も太陽を見ていない。」

「私は陽の光が怖いのだ。」

と言うセリフがあるにもかかわらず、

陽の光が燦々と降り注ぐショウヘイの家で

ショウヘイとサチコと一緒にこの映画を観ているアンバランスさがとても残念な感じ。

出来れば、耳が痛くなるほどシーンとした夜に一人で観たかったなぁ。

どうしてDVDがなかったのだろう?

一緒に文化村でやっていて見逃した「ラフマニノフ」も借りてきたのですが、どちらにも

「自由」という言葉が出てきて面白かった。

いまどき「自由」と言う言葉はあまり使わないような気がするから。

ロシアという国の不自由さの中で生まれてきた奥行き、果てしなさは私の中心にある何かを呼び覚まして行くような気がします。

全体的にシャーマニックな匂いがするように感じるのは私だけかしら?

あぁ ロシアに行きたい!

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