イシスの息吹

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沖縄からサバトへ 5

混乱の中、夜、目を閉じると、「ある光景。」が見えてきた。

[E:sun]

翌朝、4時に起きて沐浴を済ませ、
先生のお宅に向かう。
しっとりとしたベルベットのような暗闇を黙々と歩く。
ひんやりと質量のある空気が息をする度に、
身体の中に入ってくる。
それが、朝の気温のせいなのか、
この地を取り巻くアストラルのエネルギーなのかは考える余裕もなかった。
 
お宅に着くと、暗闇の中から先生が、
「今朝は、みなさんに神さまからお話があるみたいだから。」
と待っていてくださる。
人数分のイスが用意され、
真っ暗な御嶽の聖所に先生を頂点として3人が座る。
周りはまだ闇に包まれて、低くカエルの鳴く声が聞こえてくる。
その他は、木々の葉が風に揺れる音だけ。
息をする事すらためらわれるような静寂の中、
まず、「上」の言葉を先生から伺い、
その後、授かるものを受け取る手順を説明していただく。
私たちに話してくださるときには、普通の言葉だけれども、
儀式の時には、
聞いた事のない言葉が暗闇の中に低く響く。
そこは、現実とは思えない不思議な空間になった。
先生の指示に従い、
「今回持ち帰るもの。」
を頂く。
(この時点では、何が何だか良く分かっていないし、今も全部分かっていない。)
 
その後、
「コーヒー入れてあります。」
と、朝食まで頂き、またお話を聞かせていただく。
すると、次から次へと、人々が御嶽に参拝にみえる。
ここでは、参拝から一日が始まるのだろう。
その経路には、私たちがお話を伺っている所も含まれ、
その度にご挨拶させていただく。
ご親族がいらした際に、
「この人たちだって、私と一緒に朝、参拝はした事がありませんよ。私と朝参拝するのは、あなたたちが初めてです。」
(まずい!!!エゴをくすぐられるような話だけれども、恐れ多すぎて、自分のついつい口から出てしまった、朝の参拝許可を反省する・・・新参者だからこそ侵してしまう失態です。。。)
[E:sun]
先生も息子さんも
修行なしのフワフワしたものには、(ユタに対しても。)
「違う事は違う!」
とハッキリと言って下さる方たちなので、
「二つ伺いたい事があります。」
と質問させていただく。
「一つ目は、ずっと降りてくる声に対しての疑念です。
そのような声を、あらわす事に対して、とても抵抗があるのですが、
ここに来て、その声がずっと続きます。」
との質問に、
「私もそうでしたよ。でもね、その声を疑う事は、あなたは今神さまを疑っているという事ですよ。」
とピシリ!
 
「もう一つは、先生、実は昨夜眠る前にある光景がみえました。」
といって昨夜みえた光景をお話しする。
 
「先生、これは忘れた方が良い光景ですか?」
と伺うと、
「いいえ、これは次にあなたを連れて行く所だから、これは忘れちゃ駄目。」
と、ピシリ。
 
という事で、再度、勉強に来させていただく約束をして、
先生のお宅を失礼した。
[E:sun]
帰る頃には、外は既に明るくなり、
来たときの霊気に満ちた空気と一変している。
なんという事だろう。
昨日初めてこの道を歩いた時には、
今日がこんな日になっているなんて、誰も思いつきもしなかった。
 
一緒に行った二人もそれぞれにお役目を言いつかり、
しかも、朝頂いたエネルギーで一杯一杯になっている様子。
それでも、なんとか冷静になろうとして、
「とにかく、コーヒーでも飲もうよ。」
と、ホテルについたけれど、ラウンジで半ば放心状態。
「どうなの?」
「どうするのよ?」
「ヤバいよね。」
「とにかく、チョコレート食べよう。」
と、意味不明な言葉しか、言葉が出てこない。
 
そして、その状態のまま東京へと帰ってきたのでした。