イシスの息吹

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沖縄からサバトへ 9

「何故このような仕打ちを私にするのですか?」

と、深い所で叫び続けていたのかもしれない。
だから、私は「神」を試したのかもしれない。
「何もしない。」
という事で。
多くの人はすでに知っていると思うけれど、
私は小学校5年生になるまで、社会生活にいっさい馴染めない子どもだった。
母は、先生から呼び出され、
「お宅のお子さんは精神に何か異常があるのでしょうか?」
と、聞かれる事もしばしば。
5年生を境に
「勝ち取る。」
事へエネルギー転換していったのだが、
その後も、
「神」
「愛」
「絆」
などの言葉には蕁麻疹が出そうなくらい偽善的なものを感じていた。
一番嫌いなのは、
下に鬱屈したものを持ちながらも表面的に平静や誠実さでコーティングしている事。
 
 
 しかし、これは私が神に対して思い込んできた事 そのものだった。
 
「愛を提示するように見せて、なぜ、私を傷つけるのか。」
 
ー なぜ、規則を守らなければ、正されるのか。
ー なぜ、人と同じ事をしなければ、正されるのか。
ー なぜ、私を一番に見てくれないのか。
ー なぜ、孤独にさせるのか。
ー なぜ、思うように生きると、正されるのか。
ー なぜ、愛するものから裏切られるのか。
ー なぜ、信頼するものから見捨てられるのか。
ー なぜ、欲しいものを欲しいと言ってはいけないのか。
ー なぜ、この世で生きなければならないのか。
 
すべては、神に対しての疑念だった。
 
 
私がこの世に生まれて知った 
『「神」に従う事。』
とは、
「正直ではいられない。」
という事だった。
 
だから、挑戦するように私は正直さを大切にした。
自分を押さえつけないように、自由に。
そして、私が思う「神」以上の「神」を求める為に、
様々なエネルギーを感じられるように努力した。
 
ピタゴラスプラトン・ヘルメス主義的伝統による、
「宇宙は異なる存在から成るヒエラルキーである。
その最下位にあるのが我々の有形の世界であり、
事物は地・水・火・空気の4大元素から成る。
この領域、すなわち月下界にあるものすべては不完全であり、
苦痛、苦悩、衰退、死を経験する。
その上の世界、すなわち惑星のエーテル圏では、
純粋な状態が漸進的に続く。
恒星天を超えた所に神の領域があり、
少なくとも我々の視点から見ると、
それは完全な世界である。
人間の高次の魂あるいは、
「理性的な魂。」
はその領域に属し、そこを故郷と心得ている。」
 
 という古代から流れてきた教えは私の望む「神」を後押ししてくれた。
 
そして、ようやく
「自分を超えた自分。」
の存在に気づき、更に、
「無」「カラーナ」
の世界に入っていった。
 
そして、物質の私と、「無」になる私と、
自分の好きなようにエネルギー移動して、
「シアワセ。」を手に入れたと思っていたし、
エネルギーの海の中を縦横無尽に泳ぐ事はシアワセだった。
 
根源なるものが無条件に限りなくエネルギーを降り注いでくれている事も感得した。
 
 
ところが、ここに来て、またこの事象。
いったい、何の為にまたここに戻るのだろう?
 
ジョスリン・ゴドウィンの考察する、
「宇宙の秘密を手に入れた賢哲は、
よりよき世界の実現の為に尽くすべきなのか、
それとも、世界は救いようがないので、
賢哲たちはみずからの力で不滅の存在となる為だけに努力すべきなのか。」
という言葉が浮かんでくる。