見えない「門」
見えない世界の中には、
いくつもの「門」があるように感じる。
それは、まず、山門や鳥居をくぐって手水場で清め、
参道を歩みながら心を整え、
「神聖なるもの。」の前に向かっていく「日本の伝統的な導線。」に似ている。
先日の人穴を中心として三方向から紡ぐ旅を終えた後に、
この「門」は、
当たり前のように私の日常の中に滲透していることに気づく。
「門」とは、常に「ここにある。」ものなのだ。
その「門」を見つける前に、
その手応えを掴む為に、
様々な有形の門が必要とされ、
人々は、その感覚を身につけていくのかもしれない。
門とは、私たちの物質的な肉体と見えない世界の境目なのかもしれない。