風呂での会話 1
その具合の悪さは、
沖縄に行くと必ず起こる例の感じと同じもの。
しかし、説明しようにも具合が悪く口も聞けない私には、
両親に説明する気力もなく、
両親は、
「熱中症だ。」
と、その対策をしてくれた(。-_-。)
目を向けるベキことに目を向けないと、
こういうことが起こるので、
重々反省して、やるべき上のことをやりますと、
治りますの。
さて、山中湖での一番好きな場所は、お風呂。
大きな一面の窓からは、
湖越しに山の稜線が美しいカーブを描いている姿が一望できる。
だから、暇さえあればお風呂に入っているのだけれど、
一日の最後のお風呂の時、
それは始まった。
すでに窓の向こうは真っ暗で、
窓に映るのは自分だけ。
ここに来て、自分に
「ある修行」
を課しているのだが、
その日、それがどうも上手く進まなかったなぁ。
と、ボンヤリと自分の顔を見ながら思っていた。
すると、
「ユキ、
私以上にあなたの身体を愛しているものはいない。」
と、曰う声が。
窓越しの私の姿にオーバーラップするように、
声の主がいる。
私と言えば、私。
私〜?
いや、見た目はそうでもない。
実は、
「どうして、すべてが完璧であるのならば、
3月の娘の卒業式の時に転んだ傷治ったけど、痕が残るのかしら〜?」
と、考えていた。