からだ お道具論 5 からだの声
そうして、少しづつ自分のからだと親しくなってくると、
からだの声が聞こえやすくなります。
からだの声とは?
例えば、
それまでは、
「これが良い、と提唱される食事を取る。」
「世間で良いと言われているからやってみる。」
という頭で理解した物事や方法を選択するという
「知識から始まる選択。」から、
日々の自分の状況に応じて、
「今自分に必要な食べ物や情報、
休むべきタイミングを選択。」出来るようになるのです。
実はこれはとても大切に思います。
食品の偽装問題があちこちで発覚していますが、
これは今始まった事ではないように思われます。
昔から、
「どう見ても、表示と違う。」
とエネルギー的に感じる食べ物はあちこちに見られました。
もしも、動物的な感が発達していれば選択しないようなものでも、
「信じやすい」
という特徴を持つ日本人は、
表示に従う傾向にあるように思います。
また、どんなに良い物でも、
それにこだわっていると、
何故だか柔軟さがからだから失われる傾向にあるように感じます。
ある一定の食事法を固守している方は、
エネルギーを見ると、わかります。
頭で考えるのではなく、
目の前にある食べ物の質と、
自分のからだの声、
の兼ね合いを見て日々の食事を選択していきたいものです。
また、
からだの声に耳を傾け続けると、
部分部分の声も捕らえられるようになります。
ただ、肩が凝る。
のではなく、
ココの部分の筋膜に柔軟性が無くなっている。
という事がわかれば、
ピンポイントでそれをフォローする事が出来るので、
非常に効率よく、
自分の体調を管理出来ます。
これは、とくに他者のからだを扱う方は
必要不可欠なものだと思います。
自分のからだに耳を傾けられなければ、
他者のからだの声もそれなりにしか入ってこないものです。