イシスの息吹

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冬至

22日は、次女の誕生日でもあります。

今日で20歳。
プレゼントは、私が使っていたロレックスの時計です。
30年近く経っても、かわらず時を刻んでくれます。
 
まだ、父がカナダにいた頃、
父の同僚の方に付き添ってもらって、
バンクーバーのお店で、もの凄い決心で買いました。
 
その時計は、私と共に様々な経験をしてきたけれど、
一つ一つの経験が底力となって、
今の私が存在していて、
そして、
共に歩んできた時計を娘に手渡す事によって、
そこに、またあらたな経験が刻まれて行くのでしょう。
出来る事ならば、
次の代にも、またそれが紡がれていけばいいなぁ と思います。
 
 
 
さて、今日は冬至です。
北半球では昼が最も短く、夜が最も長い日。
農耕文化では、
太陽の再生を願って、
神を村に迎えて祝う行事が冬至の前後に集中します。
この時期に、神が村を訪れて生命力を与えて行くと考えられていたのでしょう。
日本では、ダイシと呼ばれる神のお使いがやってくるといいます。
冬至に小豆粥を食べるのは諸説あり、
「老婆の家に弘法大師が訪れた所、
豊富な米がなく、小豆を混ぜたおかゆでもてなした所、
弘法大師から米を3粒もらい、
生涯、お米に不自由しなくなった。」
というものや、
中国3世紀の周処風土記には、
冬至に小豆粥を作るのは、
初期には陰陽2気の争いが冬至の日を以て陽気が陰気に勝つ日と理解し、
陽気の色を象徴する赤豆粥を炊いた。」
などなど。
 
滋養のあるものをいただき、
新たな一歩を踏み出す力にしたのではないかと思うのです。
 
こうした習慣も、
また若い人たちに手渡し、
そして、紡いでいってほしいものです。
 
さて、こうして先人達が紡いできた習慣を感じながら、
新たな一歩を踏み出せる日を迎える事が出来るのは、
何と幸せな事でしょう。
感謝をもって 新たな一歩を踏み出したいと思います。