隠岐島 6 不可視の太陽
早朝から、宮本さんにお越し頂き、
エッセンスづくりです。
八幡さんに伺っていた場所へと向かいます。
詳しい番地や地名があるわけではないので、
二人して、それとおぼしき場所があると、
車を降りて、
その場所に立ち、
「違うかな。」
「もう少し行ってみましょう。」
と、数カ所周ると、
「ここですね。」
という所が見つかりました。
苔むした美しい岩が並ぶ清流です。
その地に立つと、
スッと空気が変わります。
上を見上げると、
山の中にも関わらず、
そこだけぽっかりと丸く空があります。
そして、この苔の下にある岩が例の岩なのです。
この場を埋め尽くすエネルギーの発信源ですね。
しかし、ここにお道具を持って行くのが大変。
宮本さんは軍手をはめて、
何回も往復して下さいます。
(実は私が作っている間も、
他にも良い場所はないかと探しまわってくださっていました。
本当によい方です。)
聞こえてくるのはせせらぎの音と風邪が木々の葉を揺する音。
鴉が二羽やってきて、
木の上から何をしているのかと、
様子を見ています。
八幡さんに集めて頂いた石たちに尋ねながら、
順番や場所を決めて行きます。
クリスタルのボールの下には、
トカゲ岩の方からの清流。
その下には、トカゲ岩と同じ岩。
暫くすると、
サーッと光が流れ込んできます。
一つづつ界層を確かめて行くと、
様々な界層からのエネルギーが順番に
注ぎ込まれているのが分かります。
物質的な太陽の向こう側に存在する不可視の太陽の光が、
輝き始めます。