沖縄 竜宮伝説とシャングリラ 4
与那国島は、
初夏を思わせる天気で、
とても気持ちよかったです。
オーストラリアからいらした
おじさまダイバーと一緒にダイビングです。

海の中の世界は、
地上での価値観を移行させるように、
感じます。
瑠璃色の世界は、
自分が固体である事を、
容赦なく意識させ、
それを手放さずには受け入れてもらえないように感じます。
上も下も前も後ろも、
自分が自分である事も。
その場に留まろうとする自我が顔を出すと、
すぐに門前払い。
流れに身を委ねるしかないのです。
自分の中の自我が薄れるに従って、
器としての身体のなかにある、
海の質が現れ始めます。
それは、大海の中にひと雫の絵の具を落とし、
やがてその色が消え海と一体になっていくような感じです。