天界の音
自分という存在を明け渡すと、
そこには、
絶え間なく、
美しい旋律が流れている。
その音は、
天界の交響曲にも、
天使の歌声にも感じられ、
そのリズムは、
神の呼吸であり、
万物を生み出す根源となる。
それはまた、
これ以上ないほど
繊細であり、
かつ、情熱的に
そして、優しく内側に触れていくそよ風となり、
様々な美しい光が雲のように美しく流れる様にも喩えられる。
いずれにせよ、
その流れの中に身を任せれば、
至福の中に身を置く事になる。
一度それを味わえば、
自らを主張する声は、
恐ろしい雑音になり、
演奏中に弦が切れるがごとく、
流れを止めてしまう。
静寂のみがそれを運んでいく。