タカルポ(白馬)に乗って 9
メンバーを送りにいったビルさんは夕食にも戻らず、
オーナーのアルジュンさんと心配していましたが、
20時過ぎにようやくぐったりして帰ってきました。
もの凄く遠くまで送りにいって、途中雨にもあたったとの事。
食欲もありません。
夕食後は、二人のヒーリング。
早々に寝みました。
そして、何度見ても素晴らしいダウラギリの夜明け。
黄金色になるのは一瞬です。
このホテルはお部屋からの眺望も素晴らしく、
光の移り変わりによって表情を変えていくヒマラヤを
一日中でも眺めていられます。
朝食時に、いつもホテルでお世話になっているアヌープさんが、
「私の日常はマンネリ化しています。一度洞窟に行ってみたい。」
と、仰るのでお誘いすると、
今日はお仕事で行かれないとの事。
「今度は絶対にご案内します。」
と、お約束したけれど、よそ者の私が先にお泊まりしているなんて、
本当に申し訳なく、
でも、皆様1人で行こうとは思われないようなので、
マンネリ化を変えるには、
「自分の周波数を変えれば、世界が変わります。」
と、アヌープさんの周波数を変えて差し上げます。
「この状態で、山を見て下さい。」
と、申し上げると、
「本当に見える景色が違っています。」
との事。
素晴らしい感性です。
何かを感じたければ、どこかに行ったり、ただ求めるのではなく、
自らを変容させる事が大切なのです。
ヒマラヤに行けば何かが変わるのではなく、
自らを変容させなければ、そこにはただ物質的な山があり、
ただ「そこに行った事実を写真に残し、行った事に満足する」
だけなのです。