タカルポ(白馬)に乗って 10
さて、昼過ぎに洞窟へ向けて出発です。
ビルさんは相変わらず具合が悪く寝込んでいます。
アルジュンさんと校長先生もお泊まりに参加なさるので、
今回は、こんなに凄い荷物。
向こうでお料理までして下さるそうです。
今回はこのおちびさんがご一緒します。
校長先生とアルジュンさんは、
ご自分達のペースでゆっくりと上がっていらっしゃいます。
何しろ高度が急に上がるので息切れが凄いのです。
到着後すぐに洞窟のお水でクリスタルを浄化します。
暫く経つと、汗びっしょりのお二方到着。
ここは、前回私が泊まらせて頂いた
おラマが御籠もり修行する為に作ったお部屋。
ラマは今心臓の検査の為にインドに戻られているそうです。
ついてきてくれたマノチさんが私の分の寝袋もここに置こうとするので、
「私は、1人になりたいので、
奥の洞窟に泊まります。」
と申し上げ、お二人と少し瞑想をして、お食事を頂き、
上の洞窟に登ります。
ここが私のお泊まり洞窟。
ちいさな木製の窓から見上げる満天の星空。
古の修行僧が何人も修行に入ったそうで、
先人達の積み上げられたエネルギーによって、
とても安定した時間を過ごす事が出来ました。
小さなバターランプの灯りの下、クリアなエネルギーに包み込まれる
至福の時です。
だんだんと闇に包まれてくると、
時がさらさらとこぼれ落ちてゆく音が聞こえてくるようで、
息をひそめる事で永遠にここにいられるような気がして、
呼吸をする事さえ躊躇います。
アストラルの存在達も静まる夜半過ぎ、
更にエネルギーはクリアになります。