タカルポ(白馬)に乗って 48
ムクティナートで雪が降ると、
あまりの寒さと豪雪で外での行動が制限されるので、
部屋で、上との特訓。
この日は呼吸法。
何でもお見通しなので、
ごまかしはききません・・・
それでも、
この土地でのエネルギーのやり取りは、
とても明確に様々な周波数を可能にしてくれます。
新たなヒーリング方法は、
難しいけれども、興味深く、
どのように有効なのか興味津々です。
夕刻、
心地よい疲れの中、
食堂に下り、
5時過ぎたらお約束のビールの時間。
ビルさんとベジモモをおつまみに飲んでいたのですが、
おおぜいのスペイン人と数人のガイドの方が(人間の!)
何やら深刻なご様子。
どうも、病人が出たけれど、
ヘリコプターの手配がつかないので、
どうするか検討なさっているようです。
外は大雪。
ヘリコプターどころか、
車も無理。
病人のパートナーらしき男性は、
取り乱していらっしゃいます。
部屋に戻ると、
私の少し先の部屋にご病気の方がいらっしゃる様子。
ちょっと覗いてみると、
「お医者さんですか?」
と聞かれるので、
「違いますけれど、エッセンスと精油を持っています。」
と、申し上げると、
中に入ってくれとの事。
ご様子を拝見すると、
胸の痛みと呼吸が上手く出来ない恐怖で、
交感神経のバランスが乱れています。
「ちょっと触っていいですか?」
と、交感神経を調整して差し上げます。
少し落ち着かれました。
ムクティナートのお医者様到着。
診察後、
と、言いおいて帰っていかれました。
ご一行様の中にはスペイン人の女医さん(ご専門は分かりませんが)
もいらっしゃり、
薬をどうするか話し合われていらっしゃいます。
何か言われてますが、
言葉が分からないので、
ビルさんを呼んで、
でようやく話が通じます。
「私が一緒に居た方が良いですか?」
と伺うと、ヒーリングしてほしいとの事なので、
交感神経のバランスを取りつつ、
枯渇しているエネルギーを充足させていきます。
2時間程で顔色と呼吸が落ち着いてきました。
ホッとした所、上から
「あの手法を使え」
と師からのお達し。
特訓を受けたヒーリングをしてみます。
すると、肺のヒューヒューいう音が治まってきます。
落ち着いてきたので、
湯たんぽをお貸しして部屋に引き上げます。
翌朝、早朝に日課の散歩から帰ってくると、
宿の前にすっかり良くなったマルテの姿。
「胸の音を聞いて!」(と言っているであろうと推測)
と、胸を指差すので、
耳を当てるとあの音もなく、深呼吸していらっしゃいます。
ご一行様大喜び。
「あなたのお陰でスケジュールを変更しなくてすんだ。」
と、生ハムを頂きました。
「でも、下でお医者様に見てもらってね!」
と言ってお見送りしました。
ヒーリングやっていて良かったと思う瞬間です。
マルテとは、
帰ってからもお互いつたない英文でメールをやり取りしていますが、
お元気なようです。