トウキョウ 死者の書 3
「死後の世界」
は、若い頃は身近なものとしての実感は全くありませんでした。
ある日、ある出来事があった時、
それは、隣にあるものだということがなんとなく実感できたのです。
もう20年近く前のことなのですが、
催眠療法を習っていた時の何期か下のクラスにKさんという女性がいました。
彼女は、私よりも20歳は上の方で、
バリバリと仕事をこなすしっかりとした方でしたが、
親しくお話しすることもなく、挨拶を交わす程度でした。
ある日「そういえば、Kさん亡くなったんだって」
という話が耳に入りました。
その後、何日かして肩コリではない肩の重みを感じ始め、
なんとも言えない心地悪さがなくなりません。
整体に行っても良くなりません。
「あなたが聞かなきゃダメみたい」
と、菩薩行をしていた知人に言われ、
仕方なく意識を向けてみると・・・
とサラッと書きましたが、
ワタクシは、見えない世界に足を突っ込んでいるのは、
現実世界で上手くいかない敗者だと思っている傲慢な人間だったので、
耳を傾けるまでに多くの葛藤がありました。
でも、耳を傾けたくなるくらいの居心地の悪さだったのです。
すると・・・
「Kです」
と仰います。
ピンときません。
すると、
「催眠療法でご一緒したKです」
とのこと。
あまりに疎遠な方だったので、
少々不機嫌になるワタクシ。
交信を切ろうとすると、
「頼みがある」
とのこと。
聞いてみると、
札幌の友人(催眠療法のクラスメイトの女性)に連絡を取ってほしいとの事。
「存じ上げません」(きっぱり)
と、申し上げましたが引く気配なし。
本当に存じ上げなかったのですが、
知人を3人ぐらい通してやっと電話番号をゲットし、
電話すると、
「実はKさんが亡くなる前喧嘩をして物凄く心残りだった」
との事。
「今、Kさんここに来ています。ユキさん感謝します。ありがとうございます(涙)」
なんだ、そういうのが見える人ならば直接やってよ〜。
と腹を立てたワタクシでしたが、
大人の事情があったのでしょう。
そして、その時の向こう側の世界にいたKさんは、
当たり前のように私の耳元や北海道のご友人の方と会話し、
決して離れた感じはしなかったのです。
でも、その後気持ちの悪い重さを二度と味わいたくないので、
あちらからのご要望には一切、
『NO』
とお断りしています。
もちろん
これからも一切この手のご要望にはどんなに頼まれてもお答えすることはありませんので、
個別のメールとかしないでください!
というくらいアストラルの周波数が嫌いです。
しかし、すぐ隣にある、
いえ、重なっている世界がここにあることを身をもって実感することができました。
見えないけれど、
いくつもの世界がここには重なっているのです。