ヒマラヤ 水晶が導く旅6
ジュニパーのフレッシュな香りで、
ニマさんのクリニックが満たされます。
夕刻になり、
あんなにも光で溢れていた世界が、
瞬く間に闇に包まれます。
初めてのジュニパーのオイルを慎重に瓶に移します。
そして、取れたてのハイドロゾルで乾杯です。
オイルにもハイドロゾルにも、
ジュニパーフレッシュなの香りがそのまま残っています。
本当に素晴らしい。
朝、下を向いて梱包といてから、
ずっと頭がクラクラしていた私は、
蒸留終了後、疲れがピークに達し、
とても上の宿まで歩いて帰る元気がありません・・・
ダワさんに、
「バイクで送ってほしいです・・・」
と、お願いして元気な若者二人を残してお先に失礼します。
崖真っ暗な崖の道をバイクで通るのはとてもスリリングです。
宿に帰って、ベッドに直行。
翌朝、朝食に降りていくと、
ゆきこちゃんが、
「ユキさん、昨日は大変だったんです。」
と、ニマさんの村からの帰り道、
闇の中の道に迷って、
ダワさんに救助された話を聞きました。
二人が無事で本当に良かった!
「ユキさんは、大丈夫なんですか?」
そうなのです。
私は、血圧が非常に低い事を思い出し、
血圧を上げてみたら非常に調子が良くなったのです。
この日も、ニマさんの所で蒸留です。
昨日、二人が迷った道も、
明るいと何の事はないまっすぐな道なのですが、
闇の中では懐中電灯の灯り一つですから大変なのです。
素晴らしい景色の中をご機嫌でニマさんの村まで向う3人です。
景色を眺めながら歩いていると、ついつい時間の感覚が無くなり、
ニマさんから、
「迷っているのですか?」
と、心配した電話が入ります。