ヒマラヤ 水晶が導く旅34
委ねては少し降り、
委ねては少し降りを繰り返しながら、
ようやく、下迄到達すると、
音で清めを受け、
エネルギー体により、さらに脳を動かされます。
更に更に委ねていきます。
だんだん、大きな意識の中に広がっていきます。
意識は更に広がり、
より大きな視野を持ってこの地を見る事が出来ます。
上から見下ろしてみると、
曼荼羅のなかを様々な光のエネルギーで満ちあふれる世界が
そこにあります。
そこで、大きく広がったエネルギー
の中にある言葉(エネルギー)を認識します。
それは、言葉、色、音、を重ね合わせるような不思議なものです。
私は、まだその曼荼羅の中に降りる事は許されません。
暫くその中に身を置いていると、
外から、私を呼ぶ声が聞こえてきます。
しかし、身体が動かず、お返事する事も出来ません。
何回目かの私を呼ぶ声に、
ようやく身体が動くようになり、
自分の肉体に近い大きさ迄戻り、
洞窟から這うようにして出る事が出来ました。
ゴンパの中は、静まり返り、
先ほど迄私を呼んでいた連れのお三方は、
窓の外に立っていらっしゃいます。
あまりに大きなエネルギーから肉体に近いサイズになったので、
身体をうごかすことがぎこちなく、
しばし、その場に座り込んでしまいました。
ようやく建物の外に出ても、
声が出せません。
お待たせした上に、
ごめんなさいも言えずに申し訳なく思いながら、
山を下ります。
村の昼食をいただく場について、
マサラティをいただき、
ようやく声が出せるようになります。