ヒマラヤまんまる人間開示の巻 24
ポカラのモヤは3日間晴れることはなく、
アンナプルナの姿を見ることはできませんでした(涙)
情報によると、253箇所で野焼きなどをしているからだとか・・・
またはシンガポールのように他国からの影響なのか・・・
いずれにしろ、ポカラは大きな宝が失われた期間です。
飛行機も視界不良のため欠航。
ポカラは国際線も入ってくるようになるそうですが、
その際には視界不良のための欠航はないでしょう・・・
カトマンズでは、ムクティナートの尼僧院の子どもたちの施設を探さなくてはなりません。
ムクティナートに滞在している時は、毎朝尼僧院に通わせていただいていますが、
子どもたちは、気候の厳しい間はカトマンズに降りてきているとか、
尼僧の言葉を頼りに、
ドライバーさんと喧騒の中をグルグルと周ります。
政府の土地には、未だテント暮らしの方がいらっしゃいます。
様々なご事情があるようで、
ご自分の意志でここで暮らしている方もいらっしゃるとか。
難しいですね・・・
道を聞きながらやっと辿り着きました。
子どもたちのところに!
先生にお話を伺ったところ、
スポンサーが尼僧院の子どもたちのこの施設を用意してくれたとか。
「子どもたちの様子をみてください」
ということでお教室に入らせていただきます。
先生から一人一人の子どもたちがどのような経緯でここにやってきたか、
伺いました。
昔は、尼僧になるために入られることが多かったようですが、
今は、大人の事情によって入ってくる子どもたちが多いようです。
この日は、ネパールの2073年のお正月ですが、
子どもたちは朝からチベット語の勉強です。
子どもたちと一緒にお正月気分を味わいたくて、
先生に、
「今日はお正月だから、この子たちに何かご馳走してもいいですか?」
と伺い、子どもたちに
「何か食べたいものはある?」
と、聞いたところ誰からも返事なし・・・
しばらく待ってみても、なし・・・
遠慮しているのかな?
と思い、
「じゃあスーパーに行って何か買ってくるね!」
と言うと、年長のお姉さん二人がお手伝いに来てくれました。
スーパーに入って、
「何がいい?」
と聞いても、
「何でもいいです」
と奥ゆかしく、
「じゃあ、これにしましょう。カゴに入れて!」
と言うと、ひとつだけ手にとって入れてくれます。
それでも、ケーキのところで、
「何のケーキがいい?」
と聞くと、チョコーレトケーキでもショートケーキでもなく、
お花があしらわれたケーキを選んでくれて、
何だかちょっと涙が出ちゃいました。
娘たちが小さいころお誕生日会に用意した時のことを思い出しました。
ここのスーパーには一度だけ来たことがあるそうです。
でも、テント村は初めて見たそうでびっくりしていました。
車の中で、
「何が一番楽しい?」
と伺うと、
と、目をキラキラさせながら教えてくれました。
まず、溶けちゃいけないからアイスクリームから。
みんなでニコニコしながらいただきました。
「日本には、みんなの事を自分の子どものように思っているお父さんやお母さんがいる事を思い出してね。みんなにはきっと世界中に幸せを願ってくれるお父さんやお母さんがいると思います。」
と、お伝えしました。
みなさまのお心を甘いお菓子と300ドルの寄付とともにお渡ししてきました。
尼僧からのメッセージは、
「私たちへの援助ありがとうございます。みなさまにもきっと良いことがあります。ありがとうございます。」
奥ゆかしかった子どもたちが、
教室から走り出てきて手を振ってくれました(涙)
「また来るね〜!」