タゴール
1988年に開催されたタゴール展の図録を手に入れました。
67歳になって描き始めたという絵は、
絵のことに造詣の深くない私すら身体の中心からこみあげてくる何かを感じます。
「人生という本のあらゆる章が終りになってきた時、今までになかった手段で、私の生命が、この本の附録の部分の著作の素材を提供してくださった。」(プロティマ・デビ宛書簡より)
タゴールが生み出す美しい言葉と私たちが使う言葉。
同じ言葉でありながらも、
人を傷つけるものにもなり得る言葉。
何年の時代を経ても、心を打つ宝ものになりえる言葉。
言葉の背後にあるエネルギーは、ヒーリングのエネルギーと同じように
その人自身、その人の魂の部分までをも顕してしまうのかもしれません。
「世界は私に絵で話しかける、私の魂は音楽で答える。」(詩集「蛍」より)
「絵というものは大地のものであり、歌というものは、大空のものである。
無限が有限内にあるところに絵があり、無限が境界のないところにあって、
そこに歌がある。
形の王国の芸術が絵であり、形のない王国の芸術が歌である。
詩は両面性を持ち、絵の中をも通り、歌の中をも飛ぶ。」(日本紀行ー14より)
タゴールの言葉は、人生の節目節目にいつも滋養を与えてくれます。
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