ヒマラヤ 宝珠を納める旅 43
この瞬間にしかいられない 素晴らしい空間。
蜜が滴るように濃密なエネルギー。
風は、生命を持ち、
ロウソクの炎は語りかけてくる。
この場に居ると、
地水火風が、概念ではなく、
実際に生きて私たちと交流していることが、
当たり前になってくる。
そして、
空
こそが、
無でありながら、
全てを満たすものである事も
当たり前に感じる事が出来る。
こんな贅沢を
私たち人間は、
目先の利便性のなかに葬ってきてしまった。
電気が通じなくても、
人間は生きていかれる。
新たな自分の中に眠っていた機能を目覚めさせながら。
電子機器が無くなれば、
スケジュールや情報ではなく、
地水火風と交流する時間がふんだんにもたらされる。