イシスの息吹

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ヒマラヤ 水晶が導く旅4

朝食時になると、更にもう一人高山病の症状が出始めます。
ビルさんと、ニマさんと相談の結果、
二人をジョムソンまで下ろす事になります。
ジープを手配して、
私を含め残る三人はニマさんの村へ。
ビルさんは二人に付いていくので、
ここからは
「 3人の日本人、
秘教の村に降り立つ。」
というタイトルが出そうな感じ。
大丈夫でしょうか?
とは、何故だか微塵も思わず、これから行われる蒸留にワクワクするのでした。
 
ニマさんのクリニックで、まず荷解き。
ずっと下を向いてやっていると、私まで頭がクラクラしてきます。
ニマさんに、薬湯を作ってもらって飲みながら頑張ります。
 
今回は、ニマさんと弟のダワさんが共に作業をしてくれました。
ニマという名前は太陽を現し、
ダワという名前は月を現すそうです。
シャイなニマさんといつもユーモアに溢れて大笑いしているダワさんは対照的です。
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林檎をかじるダワさん。
 
最初の蒸留は、取ってきたばかりの瑞々しいジュニパーです。
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「生でも食べるよ。」
という事なので、一粒頂くと、
甘い!そして、鼻腔に広がる芳しい香り!
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これをまずは、洗います。
こんな景色のなかでの作業です。
素晴らしいでしょう?
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火をつける段になると、
ニマさんが、マントラを唱え始めます。
今回、高山病の件や蒸留器の設置や水の事などで、
バタバタしていて、蒸留の錬金術的な背景についてはお話しする暇がなかったのですが、
ボン教医学は、すでにそれと共にあるものだという事が実感出来ました。
本当に奥深い医学です。
ニマさんのマントラは、
火、水、植物、風、土地、そして作業に携わる私たちの中にじんわりと滲透していきました。
この場の空気感が変化した事は言うまでもありません。
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標高3400mの高地なので、あっという間に蒸気が出始めます。