巴 トリスケル 4
山本ユキHP エネルギーの学校(私のHP)
(マニアックな記事はこちらに更新中 YEメソッドせずして見るべからず)
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蒸留をお願いしているマノチさんは、
ボン教のラマさんでもあります。
マノチさんのお家の裏には、
小さなナウリコットのボン教僧院があります。
ナウリコット自体、ホテルに立ち寄らなければ
殆どの人が飛行機の上からでもなければ気づかないであろう
道路とも言えないただ山肌を削ったような道を
いくつも折り返しながら登ってたどり着く村です。
そして、その村の道を進むにもあまりに一つの共同体として確立されている感じなので、
「通っていいですか?」
と聞きたくなりますし、
村の一本道を歩けば、誰が来たのかすぐにわかってしまうような感じです。
チベット風の家が立ち並ぶその村の中に小さなゴンパが存在すること自体、
実は私も気づきませんでした。
そう言えば夕方になるとラマさんであるマノチさんの弟さんがどこかにお祈りに行くなぁ
と、視界の端でちらりと見た記憶があるくらい。
マノチさんのお家の中にもプージャする立派な祭壇があるので、
その事かしらとしか思っていませんでした。
しかし、はるばる海外からそこを訪れる方々がいらっしゃるそうです。
この日も、インドのメンリ僧院から、
この土地がシャンシュン王国だった時代の
情報が詰まった経典を探しにいらしているゲシェがいらっしゃいました。
「シャンシュン王国」
という響きに弱い私。
「どうして毎日がこんなにエキサイティングなんだ!」
と、喜びが隠せません。
ゲシェは2日かけて僧院の経典をお探しになるとのこと。
マノチさんのところは小さな僧院ですが、
こんなに古いマニ車があったりします。
経典は日本のお風呂サイズの葛籠の中に入っているようです。
「見つかったら、声をかけます」
と言っていただいたので、
そこで見守りたい気持ちを引きずりつつ、
私たちは、蒸留。
常連様たちのお邪魔にならないように植物採集をした後、
蒸留します。
マノチさんのお家のおチビちゃん、半年でグンと大きくなりました。
いつもよりひと月遅くのヒマラヤ入りなので、
青々とした植物が芽吹き始めています。
同じ植物でもここでは非常にエネルギーが高くパワフルです。
ヨモギ一つとって見ても、
手に取った時点で、日本のもののような青臭さというよりも、
すでに香油の芳香が漂います。
これを食む動物たちが健やかで香り高いミルクを出すことは
想像に難くありません。
マノチさんのお家で作るバターは、
この世で一番美味しいバターだと以前にもお話ししたと思いますが、
その中にはこうした植物のエッセンスも含まれているからなのですね。
ナウリコットの昼の時間は、
夜の時間とは対照的な牧歌的なものです。
ダウラギリとニルギリに挟まれ、
他からのエネルギーの影響を受けることなく地上に浮かぶ桃源郷です。
この他と隔離されたような地形によってエネルギーが守られている。
ということが、
この土地で精油を蒸留することの意味の一つでもあると思います。
そして、
さらに、ヒマラヤの宝珠であるダウラギリに抱かれ、
神々の息吹が風や水となって降りてくるのです。
その神々の息吹がいつでも聞こえてくるような静かな静かな場所なのです。
物質的な音がないということは、
エネルギーの音の存在が顔を表すということ。
もしも、この地に足を踏み入れるのであれば、
ご自分の心の音も鎮めて、
ぜひ、音を超えた音を味わっていただきたいと思います。