イシスの息吹

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水瓶座のエネルギー

水瓶座の時代のエネルギーが今の社会の中で、体現されるのはまだ先の事だろうなーと思っていた。 まだまだ机上の空論の域を出ないのだろうなー。 先は長いなー。 と。。。

しかし、既に体現している人がいた! しかも、成功して! 全国区で認められて!

昨夜、TVを点けると、星野リゾートの星野さんが「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出ていた。 星野さんは、「Ecological Community~自然と文化を楽しむ人々が集まる場」をコンセプトに、「エコツーリズム」(自然環境などの資源を維持しつつ、自然や文化に対する理解を深める観光形態)や、施設内において廃棄物を出さない「ゼロエミッション」、軽井沢の別荘に定住する方を支援する「SOBO」に取り組んでいる他、軽井沢の自社施設で成功を収めたノウハウを用いて、破綻したリゾートの再建に取り組み、すでに結果を出しつつある。彼は社長タイプというよりは、どうみても「作家」とか「音楽家」のようなエネルギーの持ち主のように見える。

今回の番組では、星野さんの経営手腕の方に重きを置いたテーマになっていた。

番組中盤で、星野さんの会社の組織を模型に置き換えて説明する場面があった。 数年前のユイさんのスクールでのレクチャーと同じものが再現されていた。 ピラミッド型のヒエラルキー模型を 平面に置き換えフラット型にし、その中でユニットを作っていく。 全社員が意見を言う事も出来るし、リーダーになる可能性もある。 このような仕組みがとても功を奏し、成功している。

と ここまでは、「もしかして、あるかも。。」の領域なのだが、ここからが凄い! 経営が立ち行かなくなった老舗旅館やリゾートの再建に乗り込んでゆくのだ。  老舗旅館は、おそらく日本の文化や社会の中でも柔軟性に乏しい、変化を嫌う所のような気がする。 昔から積み重ねてきた事を、続ける事が良しとされ、新しい意見は言う機会さえないような。。。。今回、画面に出てきた旅館も例に漏れず、いい味を出している。 2時間ドラマがほおっておかないような、一癖も二癖もありそうな面々。下から突き上げられる トホホな副支配人。 新しい意見を言おうものなら、「○○チャン(おばさんだが、、、)何が言いたいの!」と矢の様に口でも、エネルギーでも攻撃される。 絵に描いたような旅館の古株従業員達。

星野さんが最初に彼らの前に立ったとき、従業員がものすごいバウンダリーの壁を作り、自分達の領域に入れないぞ! というようなエネルギーを発しているのが見て取れる。 「エーッ星野さん大丈夫?」 とさすがに思った。 しかし、そこからが素晴らしかった。 まず、それぞれの部門のリーダーを呼んで「コンセプト作り」を始めた。 貝のように押し黙り、目をそらす面々。しかし、彼は根気強く 実際に接客している社員から話を聞くことによって、彼らが共感出来るコンセプト作りをしていこうとする。  決して上から「こうしましょう。」とは言わない。   「どうしましょう?」「どうでしょう?」と相手を待つ。   ものすごいエネルギーの器でその場を支えている。   しばらくすると、固い結び目が少しづつほぐれ始めた。 一人が口を開いて消極的な感じではあるが意見を述べ始めた。 すると、周りのエネルギーも変化を起こし始める。 一人が立ち上がると、周りにも伝わり、二人三人と立ち上がり始めた。 そんな中でも、星野さんは常に彼らをその器の中で見守り、彼らのエネルギーを引き出している。   やがてそれが自然に「コンセプト」という流れになり、皆がそれに向かって歩き始めている。   そのエネルギーの変化たるやものすごいものがある。 トホホな副支配人も、ションボリの仲居さんも、みんな生き生きと働き始めた。  そして、彼は後は従業員に任せ、そこを去っていく。 インタビュアーが「大丈夫ですか?」と心配そうに聞いたが、「任せれば、人は楽しみ、動き出す。」のだそうだ。

コンピューター時代に代表されるといわれる水瓶座時代。 フラットな形になるからといって、リーダーがいなくなるわけではないのだ、もしかして、ヒエラルキーの頂点に立つエネルギーよりも このフラットのリーダーになるエネルギーは難しいのかもしれない、なぜなら、人は自分でやる方が、他人にやらせるよりも楽だから。 人を信じ委ねることが出来る者、多くの人々を支えられるエネルギーを持つ人にとってのみ、水瓶座のリーダーの道は開かれているのかもしれない。