イシスの息吹

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エジプト4日目その4

イシス神殿の後は、未完成のオベリスク観光を断りホテルへと向かってもらう。 昨年は、未完成のオベリスクに行った欧米人の女性がが60度の気温の中倒れたと言う。。。35度でもぐったりするんだから。。

アスワンで泊まるホテルは、ナイル川をはさんで向かい側にあるため、ファルーカという風だけで動く帆船でほんの少しの向こう岸に渡るのだけれど、風を利用するだけだから なかなか着かない。 右に行って「あー岸に近づいた!」と思うとまた戻り、「近づいたー。」と思うとまた戻り、を繰り返し40分近く船に乗っていた。 横ではモーター付きのボートがブンブン岸と岸を往復している。 そろそろ飽きてきたなー。 と思う頃に、船を操っていたヌピアの男の子が、お家で作ったというビーズのアクセサリーを「どれでも2ドル」と言って広げてきた。 物凄く密な空間の中で彼の謙虚な態度に断ることも出来ず、いくつか買い求める。 直ぐにパクシーシをおねだりされるこういう所では強い態度に出られるよりも、少し控えめな感じにグッときてしまうものだ。。。 

夕食には少し早めの時間にホテルに到着した私たちとオスマンさんは数時間後にロビーで待ち合わせをしてそれぞれの部屋に戻った。 7時にロビーに下りていってもオスマンさんの姿はなく、部屋に電話しても、ドアをいくら叩いても出てこない。 ドアに耳をつけて音を聞いていると、携帯の「タンタラタンタラター」というエジプトポップスが鳴り響いている。あんまり反応がないので、「倒れているんじゃない?」と心配になった私たちは、ホテルの人に「倒れているかもしれないから、見てみて!」とお願いした。 何だかホテルの人も、慌ててもいないし。。 するとドアの向こうからオスマンさんが 何とパジャマを着て寝ぼけ眼で歩いてきた。 「ドウシタンデスクァ?」 「待ち合わせ時間になっても起きてこないから倒れていると思って心配になりました。」と言っても 何だかホテルの人もオスマンさんも鈍い反応だし。。私たち3人は持って行きようのない感情に「昼寝でパジャマきるか?」「このまま寝てたら夕食はどうなっていたか?」等等語りながら、魚のタジンを味わった。 オスマンさんにとって、寝過ごすことよりも「タジン」の発音の方が重要なようで、私たちが「タジン」と言うと、「イイエ違います!タギン!」とイチイチ直してくれる。

翌日は、ナイル川のほとりにあるレストランで気持ちの良い風を受けながらの朝食はどこで食べた朝食よりゆったりと満たされ美味しかった。(ちなみにすべての朝食はエジプト料理ではなくビュッフェだった。)

山本ユキ HP