和三盆のかき氷
このシーズンになると、かき氷の大好きな私は 赤坂の虎屋に いつ、かき氷の旗があがるかワクワクしながら待っている。 虎屋のかき氷は私にとって わざわざ食べにいくちょっと贅沢なもの。
しかし、赤坂の虎屋に行かずして 虎屋の和三盆のかき氷をリニューアルした新宿伊勢丹の虎屋で見つけた。 勿論、娘と直行しそれぞれにかき氷を頼んだ。 ウキウキしながら運ばれてくるのを待っていた。 氷の繊細さ、ふわっと器に盛る量、和三盆のシロップ、夢に見るくらい美味しいのだ。 二人静（関西の干菓子）を砕いて氷にしたような贅沢さなのだ。
が、運ばれてきた氷は 赤坂本店のそれとは違っていた。 氷の滑らかさも、量も、和三盆の量も まるで九州の白熊君（かき氷）が、コンビニに売られているくらい違う。 値段はたぶん一緒なのに だ。 確かに、本店は伊勢丹ほど客が並んでおらず、ゆっくりと準備できるという差はあるだろう。 しかし、いいのだろうか 虎屋！ 私の友人のご主人は虎屋の「夜の梅」が何本かストックされていないと不機嫌になるくらいのファン。そんな熱烈なファンはビミョウな味の変化を見落とさないものだ。 伊勢丹に魂を売ってはいないだろうか？ リニューアルしてまだ間もないせいもあるだろう。 どうか、誰かが気づいて本来の味に近づけて欲しいものだ。 そこらへんのかき氷とは違うことを見せ付けてください！
