イシスの息吹

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エジプト6日目その3

夕食は、ベリーダンスを楽しみながらのクルーズだった。 ナイル川に沢山のネオンがついた同じような船が沢山浮かび、両方の岸にある建物のライトアップと重なり合って、これはこれで綺麗。 

ベリーダンスの余興として、出し物小屋風の余興があった。 その後、おもちのような肌をした女性が登場し、ベリーダンスを踊る。 私「たちのほうに廻ってきては、お腹を触れと言う。「いいです!」と言っても 手を取って触らせる。 そのさわり心地のいい事! たっぷりとした脂肪の上だからこそありえる皮膚! 脂肪は付いていても段バラになっていないのは素晴らしい! 日本のベリーダンサーは痩せている人が多く、それはそれで「アノお腹 羨ましい!」と思っていたが、これを見たらベリーダンスの背景にある底力を感じずにはいられない。 きっと日本人のベリーダンスって 外人が演歌歌っているみたいなんだなー。

この喧騒とか空気を見ていると、ふと寺山修二の舞台を思い出した。 魑魅魍魎の中にあるちょっとした美 みたいな。見世物小屋の世界に入ったような。。。 昔の匂いがした。

最後のホテルは待ちのど真ん中にあった。 この人たちはどこから来てどこへ帰るの? と言うくらい、ホテルの中は込み合っている。 ホテルの前には、ショッピングセンターがあり、夜中にもかかわらず、皆、ピザとか食べて盛り上がっていた。 物凄く元気な人たちだ。 目の前に流れるナイル川は 昨日と同じ川とは思えないほど商業っぽくて 趣もない。 水も臭ってきそう。。。 最近読んだマクモニールさんの本の中で、マクモニールさんが以前した透視で「ギザの大ピラミッドがどのように建てられたか。」という行があったが、それから考えると ここはもしかすると湖の底だったのかもしれないなー。 そう思うと、積み上げられた歴史が甦ってきそうで心地よい。

山本ユキ HP