丁寧に。
朝日がさしてこない日が二日続く日の朝は、起きた実感が伴わず、身体が起き始めるまでにグズグズする。
そういえば! と。
クライアントの方がお庭から摘んできてくださったハーブがあるのを思い出して、ハーブデティを入れた。 うーん、いい香り!
せっかくだから、モロッコで買ってきたグラスに入れてみる。
このグラスは、ホテルの中のショップで買ったのだが、一つ一つ手作りで、色とファティマの手の模様が微妙に違って可愛い。 長旅を手荷物で持って帰ってきただけに愛着も一入。
グラスから立ち上るハーブの香りは、ちょっと憂鬱な感じをサラッと洗い流してくれる。
こうして、今一つな所を素敵な方へフッと変化させる瞬間が小さく嬉しい。
人生の中で固定観念が、新しい視点へとフッとシフトする瞬間もそうだなぁ。
そうしたものの原動力になるものって、「大切に育てたハーブ。」とか「大切に作られたグラス。」とか「大切に持ってきた過程。」とか何だか、流れ作業でないものなんだろうな。
丁寧に生きている順子さんを見ていてもそう思う。
ちなみに、「丁寧」の「寧」という漢字、白川静さんの常用字解で調べてみると。
「廟の中で、台上の皿の上に生贄の動物の心臓を載せて供ええう形である。犠牲にした動物の心臓を備えて寧静・安寧(やすらかなこと)を願って行う儀礼を「寧」といい、「やすらか、おだやか、しずか」の意味となる。甲骨文に「王は今夕寧か」のように、王の寧静を占うことがみえる。」
なるほど、丁寧に辞書を引いてみるのも良いものです。
流されないで大切に一日を過ごそう!
素敵な一日になりますように!