この肉において目覚めねばならない。
今年の武術のお稽古納め。
どこに行っても
「まさかユキさんが武術!?」と誰もすんなり認めてくれないのですが、
私もまさか人生の中でこのような場に加えていただける日が来るとは思ってもみませんでした。
達人の諸先輩方は、少年のようにキラキラした目で武術を語り、
今まで同い年くらいと思っていた方が、60歳を過ぎていらっしゃることに驚き、
踏み入れたことのない新たな世界に目を丸くするばかりです。
昨日は、肝稽古にも参加させていただき、お一人お一人の先生やお稽古に対する言葉を伺うと、
先生の武術は実に哲学的なものなんだなぁ。
と改めて感じます。
先生の世界にはジャッジのない愛のようなものが存在している感じです。
あらゆる密儀の根源的な流れにも似た大きなものです。
圧倒的に包容力があり、絶対に追いつけない存在が近くに存在する幸せは、
生きる意欲になります。
末席に加えさせていただけることの幸せを感じました。
今年は、「本当のことを知りたい。」という私の根源的な欲求は、
武術という新たな切り口から「本当のこと。」を教えてくれる機会をもたらしてくれました。
「この肉において目覚めねばならない。なぜなら、あらゆるものがそのうちにあるのだから。」by古の聖人