イシスの息吹

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ノアの方舟 7 神さまの足跡

ホテルの方は、帰りも迎えにきて下さいます。
 
既にお風呂の用意がされていて、
大きなお風呂に一人で入る贅沢を味わいます。
お夕食に降りていくと、
私ともうお一人だけ。
このホテルに二人とは、経費の方が嵩むのではないかと心配になりますが、
暖かい心づくしのお夕食はとても美味しく、
この島で取れた新鮮な魚介や海藻をたっぷりと頂きます。
隠岐島で作られた日本酒もサラリとしていてとても切れがよい、
まさにブループリントのラインを思い出すようなエネルギーです。
 
さて、再度お風呂に入っても9時前ですが、
する事も無いので、早々にベッドに入ります。
目の前にカルデラの海が広がる素敵なホテルなので、
何の心配もせずに寝ようとするのですが、
またもや突風。
気のせいだと無視しているのですが、
今度は足を触ってくる方が。
仕方ない。
と、また上へ登るお手伝いをさせて頂きますが、
この晩も、2時まで。
終わった途端に疲れ果てます。
 
さて、翌日は朝から行動です。
タクシーの方に来て頂いて、
摩天崖まで送って頂きます。
山道を上の方に登っていくと、
放牧している牛や馬が道路をゆったりと歩いています。
実は、牛は痒がりなので虫のいない道路を好んで歩くそうです。
 
タクシーを降りると、
「えっ!?ここで一人になるの?」
と、思ってしまうほどに、
あまりに広大な空間に一人きりなのです。
360度!
タクシーが行ってしまうと、
人が見えません。
 
 
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恐ろしいほどの広大な世界にただ一人.
あり得ない光景が広がります。
サハラ砂漠で360度の景色と太陽と月を味わった時よりも、
エジプトでピラミッドの下に立った時よりも、
驚嘆する景色。
魂を揺さぶられる瞬間。
とにかく、この世界に一人きりの感覚があり得ないのです。
「あり得ない。」
「あり得ない。」
と、何度も声に出して呟いてしまいます。
自分の声が自分に吸収されていく感じ、これも初めて。
この世に存在するのは、
神さまと自分だけ。
その感覚の中に螺旋を描いて吸い込まれていく感じです。
 
私の人生の中での想像を遥かに超える世界。
味わった事の無い感覚に包まれます。