沖縄 竜宮伝説とシャングリラ 5
さて、海から上がり、
宿泊地に向かいます。
オーストラリアからの沢山の客人の為に、
わたしは島の反対側の別館に一人で泊まるそうです。
ダイビングショップの方や
ホテルの方が、
「あそこに一人で泊まるのはひくよな。」
等と、お話しになっていますが、
わたしは、ここ最近、
島に行くと、その建物に宿泊者一人。
という事が多いので、
「慣れていますから、大丈夫。」
という事で、
別館に向かいます。
別館の麓には、
コトー先生の診療所がありますが、
それ以外、
辺り一面に人気無し。

ついてみると、
山の中腹にぽつんと、建っていました。

誰かの別荘だったような作りの、
建物。
いくつものベッドルームとバスルーム。
大きなリビングと、ゲームフロア。
海を見渡せる庭と大きな二つのお風呂。
屋上の露天風呂は、
目の前に海が広がります。

海へと沈んでいく夕日は本当に素晴らしかったです。
「一人で大丈夫ですか?」
と、聞かれ、
「ハイ。」
と、答えましたが、

15分おきに柱時計がオルゴールを鳴らし、
聞いた事のない鳥がなき、
闇がどんどん深くなってきます。
さすがに宿の人も居ないのは、
経験した事のないシチュエーション。
ダイアン・フォーチュンの「海の女司祭」みたい。
と思っていると、
「シャイニング?」
と、レスが入り、
より一層、柱時計の音が気になり始めます。