柳の水と松尾大社 2
翌朝、
いつもの様に早くから目が醒めたので、
早速、新幹線までの時間、
昨日の堀井さんにお勧め頂いた場所へ。
早朝の京都の街はとても気持ちがよいです。
まず、堀井さんが毎日汲みにいって、
お料理やお茶に使っていらっしゃるという、
「柳の水。」へ。
千利休もこのお水を使っていたとか。
この日、最初に口にした水は、
まさに甘露。
体中に広がっていきます。
それから松尾大社。
ちょうど、山吹の花がキレイです。
お社まで行ってみると、
その後ろ側に巨大な磐座があります。
ちょっと、不思議な光景です。
なんだか、丸刈り状態で。
実は、
昨年の台風による強風の為に、
お社の後ろにあった樹が倒れ、
建物にも被害が出たそうで、
年明けから伐採した所、
それまで木々に隠れて見えなかった、
巨大な磐座が見つかったそうです。
いままで、なぜ本殿をこんなに山の真下に建てたのだろう?
と、不思議に思われていたそうですが、
岩を目に為さった時、
神さまをお招きするに相応しい場所だと思われたそうです。
それにしても、
どなたもご存じなかった事が、
こうして、一見ネガティブ思える事象から端を発しての発見に繋がるとは、
何とも面白く、
また、早々にこの磐座の姿にお目にかかれた事は、
とても幸せな事です。
一人で旅をしていると、
見知らぬ方がご親切にお声をかけて下さる事が多く、
この日も、見知らぬご夫人がこの事をご説明下さり、
この後も、どこかのお料理屋さんのご主人が、
引き続き、社内をご案内をくださり、
是非、翌日と11日のお祭りにも来るように言って下さいます。
こうした方々のご親切で、
私はいつも、
「わらしべ長者。」
状態で、旅を繋げる事が出来るのです。
その後、これまた堀井さんのお勧めの中村軒でお茶をいただき、
善峯寺へ。
善峯寺は、
ミカミカがお腹にいる時からのご縁で、
京都に来る時にはいつも寄らせてもらいますが、
いつ来ても、
同じ景色はなく、
四季折々の美しさは他の追随を許さない感じがします。
京都盆地が一望出来ます。
桜も今年最後でしょうか。
一山美しいのです。
こんなにも短時間で、
夢のような世界を満喫出来る素晴らしい国に住んでいる事を、
改めて幸せに思います。