蒸留 1 レモンバーム
富士山が一望できる治さんの元気いっぱいの畑で育ったレモンバームです。
私が蒸留作業をする
という事をお伝えしていないのに、タイミングよく、
今年は、生き生きとしたレモンバームが茂っていました。
お願いして、
蒸留のために刈り取りに伺わせていただきました。
土地の守り手や、
ネイチャースピリットに育まれた
レモンバームは、
とても元気です。
その存在たちの声を聞きながら刈り取っていきます。
そして、バケツ一杯になったレモンバームを急いで持ち帰ります。
そして、
上からの指示通りの蒸留器に
そっと移していきます。
水の具合、
火の具合、
風の具合、
そして、レモンバーム。
すべての要素の声を聞きながらの作業です。
ガラスの中のレモンバーム美しいでしょ?
ほんの少しの火加減や水加減によって、
中の状態がすぐに変わっていくのがわかります。
20分ほどで、
香しい香りが立ち上り始めます。
すると、最初に精油の部分が少し出始め、
その後、ハイドロゾルが、
一滴一滴とガラスを伝い始めます。
本当に、気の遠くなるような過程を経て、
ハイドロゾルになるのです。
一度調節したら、ずっと大丈夫。
のはずもなく、
ガラスの中の状態を見守り続けます。
本当に瞑想的な世界なのです。
4大元素と様々な界の存在とのやり取りが続きます。
エネルギーは、大きく大きく広がっていきます。
自分という存在が薄れていく感覚。
ふと、空を見上げると羽のような雲。
周りの景色の移り変わりさえ、
このエッセンスに影響を与えてくれているかの様です。
30分ごとに瓶を分けていきますが、
香り、味、エネルギー共に本当に素晴らしいのです。
様々な界の存在の共同作業、恐るべしです。
私は、ただ使われるだけのお道具です。
試しにチンキも作ってみました。
次回は、ハスが手に入りそうなので、
ハスの蒸留を予定しています。
素晴らしきエネルギーの世界。
瞑想であり、
錬金術であり、
いつまでもいつまでもその世界の中にあり続けたくなります。
なので、9月のクラスは、
蒸留を入れる事にします。
エネルギーの学校なのですから、
様々な界の存在との共同作業で作り上げられる、
錬金術の世界を味わってもらいたいのです。
何を蒸留するかはお楽しみに!