宝珠の香り Guru Rinpoche year 10
山本ユキHP エネルギーの学校(私のHP)
(マニアックな記事はこちらに更新中 YEメソッドせずして見るべからず)10
午前3時。
屋上に出てみると
息を飲む星空が広がります。
生き物の気配は一つもなく、
静謐なエネルギーがあたり一帯を包み込んでいます。
私は、まるで絵本の中に入ってしまったようなふしぎな感覚を覚えます。
(ディズニーとかじゃなくってアジアの)
『御伽の国』
それが一番しっくりくる言葉です。
「むかしむかし、神が宿るという 遠い地の果ての国に ・・・」
と始まるにふさわしい空気感。
読み進みたいのと、ちょっと怖いのが入り混じるワクワク感。
ページをめくる手がちょっと震えるような。
自分の原初の記憶に触れるような・・・
人間の私が、神々の世界に迷い込んでしまったような・・・
この感じ!
「すべて叶えてくれてありがとうございます」
と叫びたい感じ。
あぁ、今思い出しても喜びに打ち震えてしまいます。
そして、一人お堂の探検に出かけるのでした。
同じお堂でも昼間の世界ではありません。
何が待っているのでしょうか。。
「落ち着くのよ」
と、はやる気持ちを抑えて
手探りで梯子を下ります。
(屋上への移動は木をくりぬいた梯子です。真っ暗だから注意が必要)
屋上の下のお部屋。
外から見ると蔵のような感じ。
3段階段を上がって
ギギギーッと観音開きの屈まないとくぐれないような小さな扉を開けると、
真ん中にたくさんの経典が積み上げられています。
壁には、25人の成就者の石版画が所狭しと並べられ、
違う世界からやってきた闖入者を見つめています。
「お邪魔してごめんなさい、私は日本からやってきました。
静かにしていますから、ちょっといさせてくださいね」
と、ご挨拶して入り口の脇に座ります。
なるべくお邪魔しないように。
ベルベットのような漆黒の夜。
バターランプの明かりが灯るお部屋に浮かび上がる神々。
伝説の地のエネルギーはやはり素晴らしく。
これ以上の至福があるとは到底考えられない世界です。
裏・宝珠の香りはこちらから(見えない世界を鼻で笑う人は見ちゃダメ)