神人とユタ 12
その後、相撲、綱引きと御神事は夜中の3時近くまで続くそうです。
師匠は、最後に、
「ウチのモノ達にもね、
『今度は、あんた達も参列しますよ。』
と、言いました。」
そして、
「また、来て下さい。
待ってますよ。」
と声をかけてくれました。
あの日からずっとずっと私の中で、
様々な思いが交錯しています。
今まで伺った時とは違う、「重み」があります。
伝統の中で培われ、
大切に大切に守られてきた中に足を踏み入れさせてもらった事。
その背景には、
沖縄という場所を強者が搾取し続けた歴史があり、
「歓迎」という感情には、
中々なり得ない人々の痛みがある事。
その大きな二つの流れが重なる場所が、
私の人生の中で訪れ、
それが、針の先ほどの偶然の上に成り立っている事。
そして、先生との出会いがきっかけとなり、
次々と新たな波動の世界への扉が開かれ続けていること。
この 大きな課題を持ち、
カナダへと向かいました。