イシスの息吹

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公共の場のマナー

CAの友人と話をしていた。 最近の飛行機の中のマナーの悪さには目を覆いたくなるものがあるらしい。

特に子ども連れの親はひどいらしく、離着陸にも子どもを席に付かせようとせず ひどく揺れている機内で棒付きキャンディを頬張らせ歩いている姿を 微笑ましそうに眺めているそうである。 両親はビジネスに座り、5歳の双子を二人でエコノミーに座らせ、周りに任せっぱなしにする人たちまでいるらしい。

丁寧に親に注意しても「あなた方にどういう権利があるのか?」と言い返されることもあるという。機内で事故があれば職員の責任が問われるであろう事以上に、子どもが怪我をしてしまう危険性を子どもを持つ身である彼女は深く憂慮していた。 

私たちが子どもだったころは、大人はどの子にも満遍なく気を配り、注意すべきところは注意し、子どももそれを当たり前のように捉えていた。 まさに「ムラの文化」が残っていた。 戦後アメリカから個人主義が流れてきて、西洋では人々の中に息づいている「神」というものを上に持つものの少ない日本人の個人主義は中心を持たない車輪のように自分の好き勝手な方向に暴走している。 

自分の周りにいる子ども達だけには、中心軸を持たない車輪にならないようにしてきたつもりだが、本当に難しいのは集団の中に入った時に 彼らがそれを保っていけるだけの足腰があるかどうかかもしれない。

山本ユキ HP