阿闍梨さん
お正月に酒井雄哉大阿闍梨さんが対談番組に出ていて、その時に「私は勉強しなかったから良くわからないことが沢山ある。」と言うようなことをおっしゃっていて、何だかとても心に響いてきた。 自分が「出来ない」事を声に出して露にするという事がとても難しいことだと身をもって知っているからだ。
早速、画賛集を手に入れて読んでみると、やはり心に染み入ってくる言葉の数々がその書体と共にある。
「何が原因なのかを一生懸命考えている。」（画賛集より）
こうして活字で見るとフーンと思うかの知れないが、本の題名と同じく『ただ自然に』描かれている字からは、何の資格も格式も必要なくすべての人の心に染み入るであろう言葉の数々が描かれている。
しかし、その背景には誰にも成し遂げることが出来ないような修行があり、それを成し遂げたからこそ手放すことが出来るものなのだろう。
私の瞑想の師に久しぶりに施術してもらった。 「ものすごく沢山溜めている思いがあります。」と話すと（話さなくてもばれているが、、、）「手放すこと、こだわらないことはとても大事。でも、頑張らなくてはそこまでもいかれない。」と言われた。
何かを手放すには、そこまで到達していなければ 手放すことすら出来ないのよね。
阿闍梨さんの画賛集の中にも「基本がなかったら何もならない。」とある。とても深い。。。
