ノアの方舟 3 2000万年前のエネルギー
翌日は、日の出と共に作業をしたいと思っていたので、
タクシーをお願いして、
暗いうちに出発です。
やはり風が強いので、
「岩場で日の出の見える気持ちのよい良い海。」
というリクエストを申し上げると、
色々な場所に案内して下さいます。
どこも素晴らしかったのですが、
4カ所目でようやく目的の場所が見つかりました。
この岩。
この朝も相当に時化ていて上から見ると白い波が岩場を打ちつけています。
この岩場に行く道も、
頃合いを見ないと海岸沿いの道は、
波に持っていかれてしまいそうになるので、
冒険家の私は、ちょっとウキウキしながら波待ちをしていると、
責任感の強い運転手さんが、
「危ない。」
といって、私のお道具を持って、
一緒に同行して下さいます。
(本当に良い方です。)
何故この岩にこだわるかと言えば、
この岩、2000万年前のグリーンタフと認証されたものなのです。
2000万年という気の遠くなるような年月を
この地球と共に歩み、
ずっと見守り続けた存在。
そのエネルギーは、
私たち人間の肉体など、足下にも及びません。
私と同行してきた子たちにぴったり!
早速、岩によじ上ります。
運転手さん、
「あ〜、危ないからその先に行かないでね〜。僕はあっちで待っているから〜。」
と、心配そう。
「寒いから、車の中で待っていて下さい。」
と、申し上げても帰らず、待っていて下さいます。
暫し、岩の上で日の出を待ちます。
2000万年前のグリーンタフのエネルギーと、
壇鏡の滝のお水のエネルギーと、
一緒に来た子たちのエネルギーと、
隠岐島の土地神さまのエネルギーと、
海の底からやってきた八百万の神さまがとけ合う時間です。
一つだけでも相当に凄いけれども、
これが絶妙なハーモニーになってここに新たに生まれるエッセンス。
気が遠くなるほどパワフルです。
ひとけが無い(運転手さんはどこか影にいるはずだけど。)
海辺での至福の時です。
結構、高い所でしょ?