ヒマラヤ 宝珠を納める旅 12
ムクティナートに着くと、
昨日のような巡礼者の姿はありません。
閑散としています。
そして、
「今日はこっちに行きましょう。」
と、ビルさん。
昨日とは反対側の方に登っていきます。
そして、
小高い丘の上に着くと、
いつご用意下さったのか、
毛織物の絨毯をひいて下さり、
「さぁ、ここで瞑想してください。」
と、360度ヒマラヤに囲まれ、
人影のない瞑想場所を作ってくださいました。
高度とこの場のエネルギーは、
実に容易く万全な状態を作り出してくれます。
この時点で、
これ以上 瞑想に適した場所を私は知りませんでした。
この辺りから、
アストラルの世界と物質次元の世界が二重になり、
呼吸法、
エネルギーの用い方、
ムドラー、
を一つづつ丁寧に教えて下さる
向こうの行者の方との時間を過ごす事になりました。
この時点では、
なぜこの新たな呼吸法やエネルギーの用い方が必要なのかは、
まだ、明かされていませんでした。
しかし、
一日に一つづつ教えてもらうムドラーは非常にパワフルです。
肉体の次元までも通常にない反応を示し、
坐っている事が困難になるほどです。
そして、
その度に、
「肉体の状態に引きずり込まれないように。」
との指導を受けます。
そのパワフルなエネルギーの状態すらも俯瞰して見ているように言われます。