ヒマラヤ 宝珠を納める旅 13
その状態から、
いつ通常の状態に戻れば良いのか。
俯瞰している状態でなければ、
もしかして、戻って来ないかもしれません。
それほどまでに、
あちら側の状態が色濃く、感じられます。
どこかで、
「ビルさんを待たせている。」
事を思い出させる心が働き、
肉体の状態に近づいてみると、
すでに、正面の山の上にあった太陽は、
違う山へと移動しています。
ビルさんを探すと、
豆粒ほどにしか見えないほど遠くにいらっしゃいます。
こちら側の状況を次第に思い出し、
ゆっくりゆっくり、この場に戻り始めます。