イシスの息吹

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ヒマラヤ 宝珠を納める旅 33

そして、更に奥に、

「ここに坐って、

パドマサンババは修行したんだよ。」

と指し示して下さる岩があります。

パドマサンババが実在の人物だったという実感が、

沸々と沸き起こり、

その瞬間のえも言われぬ空気感は、

まるで時が止まったように静かで長い時間のように感じました。

そして、

あまりに想像もしていなかった出来事が立て続けに起こるので、

ついつい、言ってしまったのです。

「私もここで瞑想したいです!」

と。

絶対に駄目と言われると思っていたのですが、

「どうぞ。」

と、去っていかれます。

 

私は興奮の面持ちで、

「ビルさん、良いって!」

ビルさんは、半ばあきれ顔で、

敷物を用意してくれます。

私は、もうどうして良いか分からないこの状態に興奮し、

洞窟の奥に向います。

一生に一度あるかないかの この貴重な機会。

いえ、私の人生で、

『ヒマラヤの洞窟で瞑想する。』

という事自体、ひと月前までは考えもしなかったし、

ましてや、

人里離れた山の上の洞窟。

そしてそれが、

パドマサンババが修行したところ。

なのですから。

上手く思考がついて行きません。

「心して、向わなくては。」

と、言いきかせます。

しかし、

奥に行って入口に向って坐ると、

圧倒的な清浄な空間がそこには存在し、

自然に心が静まります。

 

 

 

ぽっかりと入口が見えます。

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そして、

 

その光景は、

 

例の行者と共に行をした洞窟から見えた景色と同じだったのです。

 

 

山本ユキHP エネルギーの学校・脳のヒーリング・内臓のヒーリング(気内臓)・NES