ヒマラヤ 宝珠を納める旅 37
洞窟以降の詳しい話を書こうとすると、
何故だか、
画面が真っ白になるので、
その後の話を。
朝、5時過ぎに
屋上に昇ります。
漆黒の空に輝く満天の星。
そして、ゆっくりと空が薄墨色に変わり、
右手の空が明るくなり始め、
目の前に真っ黒にそびえ立ち
その姿を隠していた山が、
凛々しい顔を現し始めます。
やがて、
一筋の光がたった一つの山の頂を染め始めます。
その山が
「神の山」
であるという目に見える形での証明
が唯一出来る瞬間。
なぜ、この色なのか、
なぜ、この山なのか。
それは、
私たち全ての生命が
深い部分では、
みな、全て分かっている事なのだと思います。