ヒマラヤ 宝珠を納める旅 38
どんなにこの地に残りたくても、
次のスケジュールに進まねばなりません。
それでも、一応ここにもう少し滞在したい。
と、希望するも、
「NO!」
早朝、空港に向って山を下ります。
空港までつくと、
風が相当吹いているので、
ポカラからの便がまだ飛んでいない模様。
ポカラから飛んでないと、
折り返し便である、ここからの便も飛びません。
1時間待ち。
まだ飛ばない模様。
狭い空港の中、
みな、暇。
Wi-Fiのパスワードをカウンターの女性に教えてもらって、
youtubeを見ていたら、
私の周りに気配が。
空港に居る女性陣が覗き込んでいる。
イヤフォンで聞いていたので、
みなに聞こえるように取ってみる。
強面の検査員の女性や陽気なカウンターの女の子達と、
それから3時間あまり、
お菓子食べたり、
ネパールの音楽聞かせてもらったり
しながら時を過ごすので、
通過するだけだったら見られない
彼女たちの一面と触れる事が出来て、
彼女たちの中に流れるリズムと、
自分の中のリズムがだんだん一緒になって行くのが分かって、
何だか、こういう時間って良いなぁ。
と、思ったりしたのだけれど、
とうとう飛行機は飛ばず、
お昼前に、四駆で移動する事に。
およそ、6時間。
途中、車を乗り継ぎながら移動。
でも、
この地方の桜が満開で、
素朴な美しさを感じる事が出来たり、
村のみんなで道や塀を作っている場面に立ち会えたり、
山羊飼いのおじいさんと可愛い子やぎ達に会えたり、
谷を挟んでの
山羊飼いのおじいさんとおばあさんのやり取りが、
何ともかみ合っていなくて面白く、
趣き深い滝で休めたり、
飛行機では味わえない場面を沢山堪能する事が出来ました。
ここでは、
スケジュール通りに事を運ぼうとピリピリする事自体が、
非常に滑稽な事に思えてくるのです。
「効率」
って、何だろう?
と、思ってしまう。
だって、
自然は自由なのだから。
ここには、
枠組みがないのだから。