タカルポ(白馬)に乗って 32
ローマンタンに到着した時の天気予報ではずっと大雪のはずでしたが、
素晴らしい晴天が続きます。
タカルポに乗って移動するのは本当に気持ちがよいのです。
毎日タカルポにお世話になっていると、
タカルポの体温を感じて、
呼吸と身体のリズムを沿わせて、
そうすると、お互いにどうしたいのか意思の疎通ができてきて、
タカルポのエネルギーと私のエネルギーが一体になり、
自分だけでは作り得ないようなエネルギーになります。
そして、心地よいリズムでこの周波数の中に居ると、
タカルポのパワフルなエネルギーが頭頂の上までのぼってきます。
こうした景色も、
こうした道のりも、
あり得ないような光景が、
当たり前に点在し、
この壮大な空間の中に身を置くと、
自分の感動のささやきが、
自分の中から生み出され、
それが、私を現実の世界へと引き戻す唯一のパイプになるのです。
それくらいこの場に居ると、
自分が個の存在だという事を忘れ去ってしまうのです。