イシスの息吹

since 2014-06-27 / Copyright 2014. 山本ユキAll Rights Reserved. ブログ・イシスの息吹及び裏・イシスの息吹の内容を許可なく転載・転用することを禁じます ブログのリンクはその限りではありません

ヒマラヤまんまる人間開示の巻 13

 
 
 
ローマンタンの途中にどうしても寄りたい場所がありました。
 
ルリゴンパという美しい名前の洞窟寺院です。
 
地図上だと すぐのはず。
 
「ルリゴンパによりたいのですが・・」
 
と、お願いしてみます。
 
ドライバーさんはご存じないとのことで、
 
車を乗り換える場所で再度うかがいます。
 
ルリゴンパをご存知のドライバーさんになるはずが、
 
同じドライバーさん。
 
道なき道を疾走します。
 
 
 
「この人ルリゴンパの場所知らないのよね?」
 
と、何回も尋ねる私。
 
途中、河原に建つお家に住むご一家に道を尋ねた所、
 
一家の推薦で、ちびっ子2人が乗り込んできます。
 
この子たちが知っているとの事。
 
 
 
暫く行くと、
 
遠くの方から誰かが近づいてきます。
 
またもやちびっ子です。
 
ちびっ子のお友だちのちびっ子が車に乗っているお友達を見つけて、
 
走ってきたのです。
 
スゴい視力です。
 
そして、当たり前のようにその子も乗り込みます。
 
「ねぇ、ちびっ子勝手に乗せていいの?」
 
と伺うと、
 
「この子ルリゴンパの孫だよ」
 
との事。
 
視力にも偶然にもびっくりです。
 
 
 
それからの車内はちびっ子天国です。
 
「ねぇ、どこの国から来たの?」
 
と、珍しそうです。
 
(そういえばこんな風貌でした・・・)
 
Th_img_9867
 
Th_img_9869
 
 
 
3つ目の村につくと、
 
3人が
 
「ゴンパの鍵を取ってくる」
 
と、消えていきました。
 
待っていると、
 
ベニヤ板を持った村人が。
 
Th_img_9884
 
車でゴンパに行く事を聞きつけ、
 
ベニヤ以外にも様々な生活用品を積み込んでいきます。
 
『車に余裕があれば誰でも何でも乗ってよし、のせてよし』ルールです。
 
 
 
ちびっ子たち、
 
「ゴンパの中は写真撮っちゃダメだよ」
 
と何度も言うので、
 
「なんで?」
 
と伺うと、
 
「悪い事が起きるからだよ」
 
と何回も何回も念を押します。
 
あんまり何回も言うので、
 
「お菓子の袋を車の窓からポイ捨てしても、悪い事は起きないのかしらね」
 
と心の中でつぶやくワタクシです。
 
 
Th_img_9890
 
夕方、やっとルリゴンパ到着。
 
 
 
長かった・・・
 
 
 
 
まずは、ベニヤ板をおろします。
 
その間待っていると、
 
ちびっ子たちが、
 
「あそこみて!」
 
Th_img_9892
 
谷を越えて反対側の山の上に何やら丸いものが。
 
「あれは、神サマだよ」
 
と、教えてくれます。
 
信心深い子どもたちよ、ありがとう。
 
 
 
「ゴンパはこうやって(ウネウネ)登っていくけど、
 
きっと大丈夫だと思うよ」とちびっ子。
 
そして、スタスタとゴンパへ登っていきます。
 
 
大人たちは、
 
この時点で4千メートル近いのでちょっと歩いても息が切れます。
 
上に行くにつれて、
 
エネルギーがどんどん変わっていきます。
 
 
 
 
 
中は『悪いことが起きる』ので撮影禁止です[E:wink]
 
 
 
ラマさんがろうそくを灯し、香木を焚き、
 
お経を唱えると、
 
子どもたちもそれに続きます。
 
 
 
 
その香りと響きが、静かなこの地に広がっていく様子は、
 
例えようもなく神秘的です。 
 
 
 
ゴンパの天井はドーム上になっていて、
 
美しい瑠璃色の背景一面に蓮の花が描かれている美しいもの。
 
ルリゴンパのルリの意味を伺うと、
 
「へび・龍」
 
との事。
 
「日本ではこの色を瑠璃色と言います。地球の色ですね」
 
と、お話ししてみます。
 
 
 
 
石窟の真ん中には真っ白い大きなチョルテンが安置され、
 
そのまわりをまたマントラを唱えながら歩きます。 
 
その場にいると美しい色に包まれ、
 
上へと向かうエネルギーが螺旋になって存在しています。
 
ここに泊まってそのエネルギーに浸りたいワタクシは、
 
「今からだと明るいうちにローマンタンに着かないから危ないんじゃない?」 
 
と提案するも、
 
「だから、早く出発しましょう」
 
と、急かされてしまう始末。
 
『ここはゼッタイに時間を必要とする場所だわ』
 
と、次回に向けて決心するワタクシ。
 
 
 
車に乗り込むと、既に5時過ぎ。
 
子どもたちをお家へ降ろしながら進みますが、
 
途中、真っ暗に。
 
しかし、ドライバーさんはライトも付けずにひた走ります。
 
コレは動物的な感というしかないのでしょうか?
 
うっかり谷に落ちたらどうするんだろう?
 
と、ドキドキしながらシートを握りしめるワタクシでした。