トウキョウ 死者の書 1
眠りにつくとき、
仰向けになり、
両腕と両足を均等に軽く開き、
手のひらを上に向ける。
呼吸に意識を向けながら、
ゆったりと身体のチカラを抜いていく。
そして、丁寧に眠りの中に入っていく。
一呼吸ごとに、
呼吸の質が変化し、
こちらの世界とあちらの世界の狭間へと入っていく。
それは小船が波間を揺れるように、
通常の意識と、
物質を超えた意識の間をゆったりと行ったり来たりする。
狭間に恐怖を持ってはいけない。
そこにしがみつけば、
行かれるところは決まってしまう。
私たちはただその狭間に存在するエネルギーに身を委ねる。
そして注意深くその状態を感じていく。
ひとつひとつゆっくりと。