ヒマラヤ 水晶が導く旅30
さて、興奮覚めやらない朝食が終わると、
「すぐに出ますか。」
と、ビルさん。
今日の次なる場所へ出発です。
お風呂に入りたいなんて言えません!
何と目眩く日々なのでしょう。
「ニマさんの奥様の村に行きたい。」
ニマさんの所で、奥様のボン教の村がとても素晴らしいという話を伺い、
私が言い出した我が儘なリクエストに、
ビルさんが直ぐさま手配をしてくれていたのです。
素晴らしい!
村のボン教のラマにも案内をお願いして、
運転手さんとビルさん総勢4人で出発!
途中からは、1時間半歩くよ。
と、言われていたのですが、
皆様が頑張って下さり、
車が通常通らないような河原を石をどかしながら進みます。
何回石をどかせるために止まったでしょう。
私も途中で降りてお手伝いしようと車を降り、
ふと下を見ると、
光る石があります。
それだけ光っています。
「ビルさん!これ水晶じゃない?」
と、ビルさんを呼んで、見てもらいます。
「ホントウですね、大きいね。」
子どもの頭ほどの大きさの水晶が、
河原に一つだけあるのです。
持ってみると、凄い重さ。
思い荷物が嫌いな私が「どうしようかしら?」
と言っていると、
ビルさんが、
「持っていきましょう。」
と、車に積んで下さいます。
欲が出た私は、もっと小さいものがあるかも。
と、 止まる度に水晶を探しますが、
他には一つも見当たりませんでした。
皆さんの努力のお陰で、
無事に村の下迄車で到着。
下から見上げる村は桃源郷です。